緑豊かなガーデン整備のお手伝いに行ってきました。
バナナの木も茂るこのガーデンは、日常生活で使う幹線道路のすぐ側。こんな都会の中にあり、カカアコエリアのビル群が間近に見える場所にあります。これまで気付かなかったことにハワイ在住の筆者も驚きました。
ガーデンの名前は、「カカアコ・オーシャンフレンドリー・ガーデン / Kakaako Ocean Friendly Garden」。未使用地だったこの土地は、ハワイ王朝にも続くカメハメハ財団から、非営利団体で数々の活動をする「サーフライダーファウンデーション」へ寄贈され、ハワイの食の安全を確保するための草の根運動を続ける「パーマブリッツ ハワイ」とのパートナーシップで運営されています。
このガーデンは、車のオイルなどの都市生活から出る海洋汚染物質が、雨水に混ざり、直接海に流れ出るのを食い止め、土壌でろ過し、きれいな雨水になった後に海に届けることで、海の保全を担っています。また、地域コミュニティに還元できるような、自給自足とサスティナビリティが可能な農業の実践ガーデンでもあります。
今日のお題は4つ。雑草の草抜きと伸びすぎた植物の枝切り、苗の整備と植え付け、そして、収穫です。
まずは、それぞれの作業場に分かれます。ボランティア団体の皆さんが、それぞれの作業に必要なスコップや剪定ばさみ、手袋などを用意してくださっており、簡単なレクチャーをしてくれます。
ガーデンは木々が元気に育っている場所が大部分を占めていますが、苗木を育てる場所があり、
刈り込んだ枝や抜いた雑草をたい肥に変換できる場所もあり、コンパクトながら、このガーデンの中での循環が成立していました。
3人がかりで雑草を抜いた跡地には、すぐに古代ハワイアンの主食「タロ」が植えられました。作業したことが次につながった気がして、うれしい瞬間でした。
このブレッドフルーツ(パンの実)の木は、このガーデンが始まった2019年に植えられました。今や見上げるほどの大木です。
たわわに実ったバナナ。下の紫の塊は、バナナの花のつぼみです。
古代ハワイアンが薬として重用したノニ。
ライムもたくさん実っていました。
ファーマーズマーケットで良く見かけるリリコイ。実っているのを見たのは初めてで、ツタのように伸びた枝に実ることは、このガーデンで知りました。
ガーデンの皆さんがオキナワン・スピナッチ(沖縄ホウレンソウ)と呼んでいた、刈り込まれたLongevity Spinachは、キレイな葉だけ選別して収穫。初めてみた植物だったので、食べ方を尋ねたところ、炒めても煮ても良いとのこと。茹でていただきましたが、熱を入れてもシャキシャキとした歯ごたえが残る、健康になれそうなお味でした。
きれいなブルーのお茶が楽しめるバタフライピーも収穫されていましたが、どこに植わっていたのかは最後までわかりませんでした。ガーデンをひと周りしただけで様々な植物が観察できて、実りの楽しめる植物園のようでした。
たくさん実ったら、地域へ還元。ガーデンの外に建てられたシェアボックスには、食べごろになったバナナや野菜が提供されることもあります。もちろん無料です。
最後に、参加者皆で記念撮影。親子、学生、このエリアに引っ越してきたばかりの人など、生まれ育った場所も母国語も違う人たちが、少しおしゃべりをしながらガーデンのために一緒に汗を流しただけで、一体感が生まれており、またここで会いましょうね、と声を掛け合いながら解散となりました。
少し遠くの会場には、レアレア・マラマシャトルで現地まで送迎します。詳細とお申し込みは▲▼こちら▼▲から。
「海が好き」「ハワイが好き」 - 思いが同じであれば、国籍や住む場所が違っても、例え言葉が通じなくても、同じ時間や体験を一緒に楽しく共有できるものだと実感できた一日でした。いつもとは違った、ソーシャルグッドなハワイ旅行を皆さまも体験してみませんか?
<2022/09/22の情報です>
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ホノルル(オアフ島)
レアレア・マラマシャトル
ハワイ現地のコミニティーイベントに参加してみませんか? 「マラマハワイ」という伝統文化や自然環境を守ろうとする活動があります。「マラマ」とは「思いやりの心」という意味のハワイ語。この先ずっとハワイが素晴らしい島々であり続けるよう、色々なことに取り組んでいる現地の団体があります。そのイベントにレアレアスタッフと共に参加してみませんか…
