2020.08.11|ハワイ島

へなしゅん的ハワイ事典

へなしゅん的ハワイ事典 – ワイピオ渓谷

遊ぶ/体験する

ハワイ島の北部は、幹線道路が通っていません。どうしてかというと、そこは崖っぷちが続いているから。あ、崖っぷちの西端にあるポロル渓谷については、以前紹介させていただいたことがあります。今回ご紹介するワイピオ渓谷は、その崖っぷちエリアの東端です。

ワイピオ渓谷は、ポロル渓谷よりも奥深く、広いです。ポロル渓谷は無人ですが、ワイピオ渓谷には、タロイモをなどを育てながら生活している人々の家が数十軒あります。

ちなみに、このワイピオ渓谷までは、普通のクルマで降りることはできません。映画にもなったオールドタウン「ホノカア」から続く240号線は、ワイピオ渓谷を見下ろすワイピオ渓谷展望台で終了です。そこからワイピオ渓谷へ向かって降りる、ワイピオバレーロードという道は、普通のクルマは通行禁止になっています。あまりにも坂がきついので、4WDしか走ってはダメで、しかも走り方にルールがあります。

■道路が狭いので、対向車が来たら道を譲らねばならない
■道を譲って一旦停止するのは降りるクルマ
■登りのクルマは一旦停止せずに上まで登り切る

わたくし、取材で何度か訪問していますが、初めて行った時は、歩いて降りました。クルマで降りるのは危険でも、歩くのはなんの問題もないやろう、と思って挑戦してみたのですが、それは大きな間違いでした。坂がキツすぎて、こけたら下まで転がってしまいそうなのです。30分近くかかって坂を降り続け、下界へ到達したときは、腰がグネグネでした。そうそう、途中で何台かクルマが通り過ぎましたが、みんなローギアで、ブワーッという爆音を鳴らしながら走っていました。

当時は何も分かっていなかったので、どうして下まで道を造らないのか、とか、どうしてこんなところで暮らす人々がいるのか、と思ったものです。歴史を勉強して感動しました。

かつて、カヌーに乗って移動していたハワイアンにとって、崖下の空間は、滝を持つステキな大地でした。家と畑をつくり、カヌーで出かけるハワイアンには、山の上は生活圏ではなかったわけです。クルマ社会になり、崖下の谷間は忘れ去られたようになりましたが、ハワイ文化はその谷間に残っています。

そして、このワイピオ渓谷は、ハワイ王国を統一したカメハメハ大王が大人になるまでを過ごした場所です。西洋人と出会う前に、カメハメハ大王はここで何を考えていたのか。そんなことを考えながら眺めると、風景も違ったものに見えてくるかもしれません。

※ワイピオ渓谷は、歴史がある集落で、古代ハワイアンのいろんな王が眠っていると伝えられています。王の遺体は食べられることがあったので、埋葬場所は内緒にされてきました。なので、現在も、いろんな場所にいろんな王の遺体が眠っているはずです。

<2020/07/23の情報です>

へなしゅん
へなしゅん
福井県若狭地方生まれ。30歳を越えてからハワイ情報サイトの編集長としてハワイ入りし、現在は「ハワイスクープ」の編集長。ハワイ生活は20年目。WEB編集をやっているけれど、WEB技術は20年前レベル。英語も話せないまま。ハワイ史が好きでいろいろ調べたけれど、ハワイの象徴・フラは未経験、ウクレレもハワイ語もすべて中途半端なレベルというダメなおっさん。でも、記事は細かく作っている(つもり)。

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