幼少期から、出身地のマサチューセッツ州にある実家の広い庭での土いじりが大好きだったというディアナさん。大学在学時代に、独学で作り始めたナチュラル素材を使ったスキンケアやヘアケア、香水作りから生薬学の道へ進み、漢方薬学を学ぶために2012年にハワイに移住したそう。植物が大好きというだけあり、彼女が暮らすのは緑豊かな住宅地としても知られるマノア地区。現在は、ディアナさんのハワイ移住のきっかけにもなったハワイ出身の彼が基礎からすべて手作りしたという平屋の一軒家に彼と2人で暮らしています。
2016年から建て始めたという一軒家は、最初は彼が一人暮らしだったこともあり、現在リビングルームがあるステューディオの一間からスタート。2年ぐらい前から一緒に暮らし始めることを前提にキッチン&ダイニングを一緒にデザインして、建て増しし、これからもマスターベッドルームや屋上のスペースなどを建て増し予定なのだとか。
お互いがヴィンテージ好きということもあり、お家の中のインテリアは、彼が集めたビンテージカメラや家具、またディアナさんがお婆さんから受け継いだジュエリーが、無造作に置かれつつ、いい味を出しています。
彼が子供の頃から憧れだったというロフト。家の床や階段、窓枠などはすべて「Re-use Hawaii」という再利用できる廃材を無料、または安価で販売しているリサイクルショップから集めたのだとか。ロフトへのはしご階段や柱も廃材を使った彼の手作り。
現在はベッドルームとなっているロフトからの眺め。大きな窓から見えるバナナの葉や優しく差し込む自然光が心地よい目覚めを誘いそうです。計画中のマスターベッドルームが完成したら、ゆっくり瞑想をしたりお茶を飲んだりするラウンジエリアに改装する予定とのこと。
2人でデザインの構想を練り、2年掛けて作り上げたというキッチン。料理好きな2人がよく一緒に時間を過ごすスペース。調味料や食器類はミニマムに。
大小さまざまなサイズで揃えられた瓶が並ぶ棚。料理用の穀物類だけでなく、漢方薬学を学んだディアナさん特製のお茶を作るための材料が並びます。
2人が出会った西海岸でディアナさんが暮らしていた蒸気船からインスピレーションを受けたお気に入りの大きな窓枠「Reuse Hawaii」で見つけたそう。存在感のある大きなテーブルはディアナさんが一番長く時間を過ごすというお気に入りのスポット。
正確な調合や計量が必要なスキンケアやヘアケア商品の材料は、いつも探さなくて済むように、時間を掛けてじっくりそれぞれの居場所を見つけてあげることで、スムーズに作業も進むようになるそうです。
自然に囲まれて暮らすディアナさんが作るコスメブランドは、保湿クリームやヘア&ボディオイルだけでなく、リップやロールオンパフュームなどさまざまなアイテムが揃います。どれも、優しい自然の香りが癒やされる逸品ばかり。今話題のカカアコにあるPaiko/パイコやナチュラル系スーパーとして人気のDown to Earth/ダウントゥアースなどで見つけることができます。また、手作りのコスメブランドだけでなく、アロマオイルやボタニカルパフュームのワークショップなども不定期に開催中。詳しくは、ホームページをチェックしてみてください!
photos:TAKU MIYAZAWA
<2020/03/01の情報です>

- アイゾン・マイコ
- ハワイ在住歴16年。カリフォルニア州のコミュニティーカレッジを卒業後、ハワイ大学マノア校への編入を機に初めてハワイに上陸する。寒い気候が大の苦手なのと日本在住時から始めたサーフィンが大好きなこともあり、移住から早16年、今でも「ハワイってなんて良いところ〜♥」と思い続ける、この世界一素晴らしい気候と自然に魅了された移住者のひとり。2010年に長男、2013年には次男が生まれ、ワーキングママとして仕事、子育て、家事に追われつつ、取材先で出会った素敵な人々やスポット、また毎日の中で見つけるハワイの魅力を、多くの人々に伝えたい思いを胸に、メディア・コーディネーター、ライターとして日本で発売されている雑誌や書籍を媒体に活動中!