2019.12.10|モロカイ島
へなしゅん的ハワイ事典
へなしゅん的ハワイ事典 – フィッシュポンド
- ネイチャー
西洋人がやってくるまで、ハワイには独自の土地支配の概念がありました。島はそれぞれ、いくつもの区域に分けられていました。例えばオアフ島でも、ひとつの区域の中に、山頂から海までが含まれるように区切られていて、それらひとつひとつの区域の中に、
・アリイ(王族)
・カフナ(神官)
・マカアイナナ(平民)
・カウバ(奴隷)
が住んでいました。その区域は、完全に自給自足していたそうです。その区域の海岸線に造られていたのがフィッシュポンド(養殖池)です。
池といっても、低い石積みで区切られているだけの海岸線で、中にはサカナがいっぱいいます。石積みは水平線ぎりぎりに造られていて、小さなサカナは自由に出入りできます。大きくなってきたらその池、フィッシュポンドからは出れなくなり、そして、その区域のアリイに食べられていたそうです。
西洋人がやってきて肉を食べるようになり、サカナの捕まえ方も変わり、現在、フィッシュポンドはほとんど見かけなくなりました。オアフ島に残っているのは現在数カ所。この写真に写ってるのは、モロカイ島のフィッシュポンドです。

- へなしゅん
- 福井県若狭地方生まれ。30歳を越えてからハワイ情報サイトの編集長としてハワイ入りし、ハワイ生活は20年超え。現在は日本で「ハワイ」を追い求める日々。WEBをやっているけれど、WEB技術は20年前レベル。英語も満足に話せないまま。ハワイ史が好きでいろいろ調べたけれど、ハワイの象徴・フラは未経験、ウクレレもハワイ語もすべて中途半端なレベルというダメなおっさん。でも、記事は細かく作っている(つもり)。