2019.11.22|オアフ島
メイド・イン・ハワイを持ち帰ろう – Zippy’sのパンケーキミックス
- ショッピング
ロコに愛されて5 0 年以上。これからもずっとこのままで♥ Zippy’sのパンケーキミックス
ハワイ滞在中、何度となくお世話になって30年以上。お昼にガッツリはもちろん、夜遊びのあとの空腹にもいつでもOK! と受け入れてくれるのが「Zippy’s」。
ハワイを訪れたことがある人ならば、たいていの人は見たり、訪れたりしているはず。ハワイで生まれ、ハワイで育った老舗チェーンの創業は1966年。なんと50年以上もハワイで愛されている名店なのです。
ファストフード色の強いお店もあれば、レストラン使いできる店舗も。たいてい店内には「ナポレオン」という大層なネーミングのベーカリーも併設。ここに来れば、ステーキ、サイミン、ケーキなどすべての人の欲望を満たしてくれるというわけ。
私が愛してやまないのは、カツカレーサイミンと、目玉焼きを添えたパンケーキ。時々無性にこれらが食べたくて、ハワイ到着後、すぐに食べに行ってしまうくらい。そんな愛すべき味を家でも味わえたらなぁと思っていたところ、レジ前でこのパンケーキミックスを発見したのです。
リアルなハワイを味わえるパンケーキミックス
Zippy’sのパンケーキは、ごくごくシンプルなスタイル。フルーツがのっているわけでも、クリームが山のようにしぼられているわけでもない。普通に焼かれたパンケーキにバターとメープルシロップが添えてあるだけ。でも、そこがいい! 最近は意外とこういうものがなかなか見つからない。頑なにこれを守り続けている感じでもない気楽さも、またいいのだ。それを日本でも味わえるのがこのパンケーキミックス。作り方はいたってシンプルで、水を加えて焼くだけ。ゆるくておいしいハワイが押し寄せてくる幸せったら、もう! 問題はやや重いことだけど、そんなこと言っていられない。ハワイが恋しい時、どんなにこのパンケーキミックスに癒やされたことか。
いつかZippy’sのメニューが機内食になったら帰国直前までハワイを感じていられるのに。なんて妄想しながら、パンケーキを焼く週末の朝。しばらくはこのパンケーキとともに妄想ハワイを楽しむとするか。
text : Kaori Akazawa, photos : Akira Kumagai, coordination : Maya McCullough, web edit: LeaLea
LeaLea Magazine Vol.54より転載。2019年9月取材・撮影。

- 赤澤かおり
- フリーライター&編集者。海の近くで暮らし、ハワイを旅すること、鎌倉や京都を中心に飲んで、食べる、作ることをライフワークとする。ユーズドのアロハシャツをワンピースやサーフパンツ、バッグなどにリメイクするブランド「Aloha Tailor of Waikiki」を主宰。ハワイに関する著書は共著を含め12作。近著に「HAWAIIAN PRINT BOOK」(ちくま文庫)。初の選曲とライナーを担当した、70年代・ハワイアンミュージック・コンピレーションアルバム「Da Aloha Music Mele Through HAWAIIAN PRINT BOOK」も。ハワイでのプライベートな日々を綴ったガイドエッセイ「Hawaii note」が好評発売中。