2019.10.08|オアフ島
メイド・イン・ハワイを持ち帰ろう – Hawaiian Rainbow Beesのハチミツ
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虹の谷、マノアで生まれたハッピーハニー
Hawaiian Rainbow Beesのハチミツ
ハワイのファーマーズマーケットで食べたハチミツの、とろける甘みに驚いたのはもうずいぶん昔のこと。それからというもの、どっしりした重さにくじけることなく、せっせとハチミツを買っては日本に持ち帰る日々。我が家のハチミツ貯金は年々増える一方です……。そんな私が飽きることなくリピートしているハチミツがあります。それがマノアの山の上に暮らすファミリーのハチミツ「Hawaiian Rainbow Bees」。
Bee Happyを伝えたい!その想いからスタート。
アレルギーに悩むご主人マルコムさんが、体質改善にローカルのロウハチミツが効くと聞き、食べ始めたのがきっかけ。どんどん体調が良くなり、このおいしさと良さをもっとたくさんの人に知らせたいという想いから、養蜂家のもとで勉強と修業を重ねたのち、驚く家族を熱意で巻き込んで家の庭先から養蜂がスタート。太陽の光がよく届く場所にいる元気な蜂からおいしいハチミツがとれるのは、言わずと知れたこと。一年中ハチミツが採取できる温暖な気候に恵まれたハワイに、おいしいハチミツがあるのはなるほど納得のことだったというわけ。偶然にもマルコムさん一家の庭先には太陽が燦々と降り注ぎ、裏山にはマウンテンアップルやマンゴー、バナナなどがモリモリ生い茂る山の上。ハチミツを作るには最高の立地だったのです。
もともと何かを作ることが好きだったマルコムさん、本業である学校の先生の仕事をしながら勉強を重ね、養蜂家への道を邁進中。ハチミツのおいしさに加え、自ら描いたラベルには、レインボーと蜂のイラストを。ティキ像のパッケージは、ビショップミュージアムでマルコムさんがティキカルチャーを学んだ後、アーティストに型をおこしてもらって完成した筋金入りのハワイモデル。やはり、ものづくりの根底には人の手とハートのあたたかさ、伝えたい想いが詰まっているものだと知ったハワイでのハッピーな時間。作り手に出会い、このハチミツに惹かれていた理由がよ〜くわかったのでした。
text : Kaori Akazawa, photos : Akira Kumagai, coordination : Maya McCullough, web edit: LeaLea
LeaLea Magazine Vol.53より転載。2019年5月取材・撮影。

- 赤澤かおり
- フリーライター&編集者。海の近くで暮らし、ハワイを旅すること、鎌倉や京都を中心に飲んで、食べる、作ることをライフワークとする。ユーズドのアロハシャツをワンピースやサーフパンツ、バッグなどにリメイクするブランド「Aloha Tailor of Waikiki」を主宰。ハワイに関する著書は共著を含め12作。近著に「HAWAIIAN PRINT BOOK」(ちくま文庫)。初の選曲とライナーを担当した、70年代・ハワイアンミュージック・コンピレーションアルバム「Da Aloha Music Mele Through HAWAIIAN PRINT BOOK」も。ハワイでのプライベートな日々を綴ったガイドエッセイ「Hawaii note」が好評発売中。