REFOREST HAWAII＊5つの自然公園で出合う再生の森、木々の声

WAILUKU RIVER STATE PARK（ワイルクリバー州立公園）
マウナケアからヒロ湾へと流れ込むハワイ最長の河川、ワイルク川。緩やかに蛇行するこの川を、美しい森が取り囲んだ州立公園の見所は、レインボーフォールズとボイリングポッツ（ペエペエ滝の滝壷群）。木々の間を展望台を目指して歩けば、ハワイの神話にも登場する半神マウイの母ヒナが住んでいたとされている滝壷が見られる。展望台周辺は、巨大なバニヤンツリーが悠々と枝を広げ、神秘的な雰囲気。

KEALAKEKUA BAY STATE HISTORICAL PARK（ケアラケクアベイ州立歴史公園）
サウスコナ地区、ケアラケクア湾をぐるりと囲む州立歴史公園。ここは、1779年にキャプテン・クックが初めてハワイに上陸した場所。この地には、古代ハワイアンたちの祈りの場所「ヒキアウ・ヘイアウ（神殿）」が残されている。海洋保護区域にも指定されるケアラケクア湾は、イルカが多く集まる海。早朝にはイルカがジャンプする姿を見ることもできる。

LAVA TREE STATE MONUMENT（ラヴァツリー州立公園）
ハイウェイ132号添い、パホアタウンの南東にあるラヴァツリー州立公園は、その名のとおり溶岩流で形成された溶岩樹、“ラヴァツリー”を見ることができる。1790年に流出した溶岩流は、いまや瑞々しい森に包まれており、1㎞ほどの遊歩道を歩けば、ハワイならではの熱帯植物に出合える。2018年5月の噴火以降、閉鎖されていたが、同年12月に再オープンした。

MAUNA KEA RECREATION AREA（マウナケア・レクリエーションエリア）
ハワイ島の中心を走るサドルロードの真ん中あたり、マウナケア山麓の公園は登山客にはおなじみの場所。この公園にある充実した遊具には、大人も子どもも大興奮だ。昼は壮大な景色を堪能し、夜はここで星空観測をすることも。敷地内にはキャビンもあり、ハワイ郡役所を通して予約も可能。標高が高めで昼夜問わず涼しいため、訪れる際は上着を忘れずに。

AKAKA FALLS STATE PARK（アカカフォールズ州立公園）
ヒロ中心部から車で30分ほど、ハワイ島ならではの深い森と雄大な滝の絶景は、世界中のフォトグラファーをも魅了している。大シダや竹林、美しいジンジャーの花など、熱帯植物に囲まれた散策路を15分ほど歩けば、落差135mという迫力あふれるアカカ滝にたどり着く。雨が多く水が豊かなハワイ島ならではの景色に、思わず深呼吸をしたくなるはず。入口に精算機があり、車1台につき5ドルを支払う。

edit & text : MIKI SUKA, web edit: LeaLea
LeaLea Magazine Vol.53より転載。2019年5月取材･撮影。