2019.06.26|オアフ島
大人がくつろげるホテルのバー「タパ・バー」
- 食べる
ワイキキ随一の敷地を誇るリゾートホテル、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内にあるタパ・バー。かのエルビス・プレスリーも飲んだというトロピカルカクテル「ブルーハワイ」を生み出したことでも知られています。そんな歴史を持つカクテルをプールサイドで気軽に楽しめるのがこのバーの魅力。しかもリゾート内であれば、お酒を持ち歩けるというのも広い敷地を持つホテルならでは。バーではもちろん、自分のお部屋でだって楽しめちゃいます。
旅先でバーに入ってちょっと一杯、なんて憧れますが、その場所を知らないとなんだか気後れしてしまって、入店を躊躇してしまうなんてことはありませんか? ハワイのホテルにあるバーは、名門ホテルでも基本的に入りやすいのが魅力。この連載では、そんなハワイにあるホテルのバーをご紹介します。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジはその名の通り、まるで村のように広い敷地を持ち、宿泊タワーに数々のレストラン、ショッピングスポットと、なんでもそろっているリゾートホテルです。プールもたくさんあるので、小さなお子さん連れにも人気。このホテルを代表するバーは、タパ・タワー1階にある「タパ・バー」。タパ・タワーが完成したのは1982年。その場所にタワーの完成よりも前からあったタパ・ルームがこのバーの前身に当たります。
当時の同ホテルを語る上で欠かせないのが、飲食部門のトップバーテンダーを勤めていたハリー・イーさん。1957年にブルーキュラソーを扱う商社から、商品を使ってカクテルを作ってくれないかと頼まれたハリーさんが考案したのが「ブルーハワイ」。偶然にも、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジは1961年にエルビス・プレスリーが主演を務める映画『ブルーハワイ』のロケ地として使用され、このカクテルも有名になったのです。エルビスのために作ったのがブルーハワイ、という説が巷にはあるのですがそちらは違うのですよ。ちなみに、孫の手が刺さっているカクテル「トロピカル・イッチ」もハリーさん考案だそう。そのカクテルは、リゾート内にあるトロピックス・バー&グリルで飲むことができますよ。
今では、多くのバーで提供されるブルーハワイ。ベースにラムを使うことが多いそうですが、本家ヒルトンのオリジナルレシピでは、ウォッカを使います。そのためすっきりとした飲み心地。トロピカルカクテル=甘いという印象がくつがえり、この味ならば食事に合わせても問題なしと思うはず。ノンアルコールでおすすめなのは、ピンク色のココ–ポグスムージー$8.00。ポグというのは、パッションフルーツとオレンジ、グアバを混ぜたハワイで定番のジュースのこと。そちらをココナツとアイスクリームと混ぜた甘いスムージーです。
今回は撮影用にグラスで出していただきましたが、本来はプラスチックカップでの提供となります。そのため、プールサイドのほか、リゾート内だったらどこでも飲んでもOK!というスタイル。ホテル内であってもレストランの敷地を出るとアルコールはNGという場所が多いのですが、ヒルトン村のルールはそうではありません。バーで飲み終わらなかったものを持っていくことができるだけでなく、TO GO用のカウンターがあるので、そこでの注文も可能。敷地の広いホテルだからこそ、カクテル片手にプールホッピングをしてみたり、お散歩を楽しんだりと、他の場所ではできない体験をしてみてはいかがでしょうか。
<2019/05/28の情報です>
