2019.05.03|ハワイ島
へなしゅん的ハワイ事典
へなしゅん的ハワイ事典 – コア
- ネイチャー
時々「コナ」と聞き違いされる人がいらっしゃいますが、まったく別物で、「コア」は木の名前です。
ウクレレをやられてる方やハワイの民芸品などに興味がある方はご存知かと思いますが、コアは、硬く強度があってとてもキレイです。乾燥・加工が容易、乾燥後も安定、湿気・虫害などにも耐性あり、と、本当に優れた木材です。
古代ハワイアンは、その耐久性などを活かし、カヌーやサーフボードを作っていました。お土産屋さんでコアの民芸品しか見たことがない方は、「コアのサーフボード」なんてめっちゃ高いんじゃないか?と思われるかもしれませんが、かつてハワイにはコアはあちこちにあったみたいですね。19世紀以降、外国人の入植とともに畜産が始まり、コアはほとんど見なくなります。牧草地をつくるために原生林が伐採され、外来植物が増えて生息地を減らされ、牛や羊の家畜に食べられて(幼木のうちに)消えていきました。
現在は、ハワイ州政府がいろいろ取り組んでいて保護されています。輸出も制限されていて、流通量には限りがあります。20mを越えるくらいまでになったところで栽培されますが、50年以上そのままにしておいたら、直径1mを超す大木になることもあります。なんだかコアは万能って感じですが、ひとつだけ弱点?があります。コアは香りが強いので、食器には向いていません。
